これまでずっと車は保有していたのですが、あえて車を手放し、試しに約1年間、カーシェアリング生活を行ってみました。
このページについては、オープンカー4人乗りに限定した話ではなくカーシェアリング一般的な部分についてお伝えします。
必要に応じて使う方が圧倒的に維持費は安いです。
そのため、特に車にこだわっている人でなければ、カーシェアリングのコストメリットは大きいです。
では、どういう点がデメリットなのか、実体験を中心にお話しします。
ここでのレビューは都心部での話になります。
今回お話するカーシェアリングは、エニカなどのように、人を介して使うタイプの話ではありません。
直接スマホからの登録と、車に行ってカード等をかざして使う人を介さないカーシェアリングについての話になります。
カーシェアリング自体は、タイムズやオリックス、カレコ、アースカーといったところから出ています。
それぞれ車種を絞っているところや、変わった車を扱うようにしているところなど特徴があります。
カーシェアリングのデメリット
予約できないこともある(使いたいときに使えるとは限らない)
スマホなどで予約をすることができるのですが、空いているところを見て使う必要があります。
カーシェアの駐車場によっては複数台あったりすると乗れないことはなくても、乗りたい車種があるとは限りません。
乗りたいとき乗れるとは限らない点は不便に思いました。
毎月基本使用料を支払う必要がある場合がある
タイムズカーの場合は個人プランで、毎月880円かかります。ただ、その分を使用した場合の費用にあてることができるようです。カレコの場合は、毎月無料プランと、毎月980円を支払うプランの2種類を用意していました。毎月無料プランは、基本使用料を使うプランに比べて余分にかかるようです。使う頻度によって変更するという形です。
アースカーは以前は基本使用料がかかっていたのですが、今は基本使用料はかからないようです。(2020/10)
乗るためと返すためにその場まで歩かないならない
人によっては、自分の家の目の前にカーシェアリングの駐車場がある場合もあると思います。そういった場合であれば特に困ることはないと思いますが、私の場合は5分弱歩く必要がありました。
そのため、まず駐車場まで行って車を借りてきて、家族を乗せて、出かけてかえってきたら家族を家に送ってから自分は駐車場に戻しにいきました。
当たり前と言えば当たり前ですが、家に駐車場がついているときと比べるとやはり面倒ではありました。
返却時間などに合わせるのが面倒
あらかじめ借りる時間を指定するのですが、その時間に合わせて帰宅はしたくないものです。そうすると、スマホで後ろの時間が空いているかどうかを見て、さらに延長をしたりします。
こういった時間を気にして使うという点も仕方ないのですが面倒でした。
掃除や洗車、ガソリン等は自分で行う必要がある
レンタカーとは異なり、掃除等は自分で行う必要があります。
前に使った人が残していたものが残っていることもあり得ます。ただ、私が使っている限りはそういうことはありませんでした。
極端に汚れていることはないと思いますが、汚れていた場合は洗車する必要などもあります。
オーディオの音質が悪くても&馬力が足りなくても仕方がない
オーディオの音質は良い方がよいですが、たいして良くないオーディオが標準でついていたりするとこの音質は気になります。
もちろん、ラジカセレベルで音が鳴れば良いと思う人にとっては問題ないと思います。また、車の馬力(出力)が小さいと、加速も悪いので気持ちよく走ることができません。このあたりはこだわる人とそうでない人とで差がでます。
自分が使っていた車が配置換えでなくなることもある
需要と供給の問題ですので、気に入って使っていた車が配置換えなどでなくなることもあります。
また、そのカーシェア自体がなくなるということもありました。
これは、ユーザーが少なければ廃止されるということは企業側の視点として当然あります。
カーシェアリングを使わなくなり、あるとき見てみたらその場所のカーシェアリングの場所自体が廃止されていました。
タイムズカーレンタルは、タイムズの駐車場を利用しているために、借りることのできる場所も多いです。
カーシェアリングのメリット
コスト面で最大のメリットを持つカーシェアリングです
細かい計算はしませんが、カーシェアリングを週に1回使ったとして約8000円(12時間+ガソリン代)で、1年は50週ですから、40万円です。
どのように購入するかにもよりますが、車を維持費すれば年100万はかかります。
半額以下になると思います。乗らない週だって実際にはあると思いますので、使った分だけかかるというのは一番合理的です。
それ以外にも実は車をもっていても、あると便利なシーンというものがあります。
15分、30分といった短い時間だけ使うこともできる
レンタカーの場合は、6時間からなどある程度まとまった時間で借りる必要があります。
カーシェアリングは15分単位など、本当に近場に荷物を取りにいくだけといった使い方もできます。
レンタカーより安い
多くの場合、レンタカーよりも安いことが多いです。
レンタカーの場合は、受付も人ですし、清掃や洗車等をやってくれていますので、その分人手もかかるからかと思います。
人に会わずに24時間(空いていれば)使うことができる
レンタカーの場合は、24時間のお店もありますが、そうでないお店も多いです。
また、お店の人とやりとりして、保険の話などをして、免許証をコピーして・・などなど手続きに時間がかかります。
カーシェアリングであれば、あらかじめ免許証は登録されていますし、スマホで空きを確認して空いていれば24時間、使うことができます。
借りたい車のそばまで行き、カード等をかざすだけです。
仕事で終電がなくなった時にカーシェアリングで帰宅する
夜中は安くなっている「ナイトパック」というものを多くの会社が設定しています。
それを使えば、3000円弱程度で一晩借りることができます。
終電後に仕事を終えたとき、私も気分転換で今日はドライブがてら、カーシェアリングの車で帰宅したことも何度かあります。
この使い方は、家に車を保有していても楽しい使い方です。
翌日の朝に同じ場所にまた返す、という形です。
カレコは、同じ場所に複数台置いてあったり、車種を限定している分、高品質な車が多いです。
知り合いも車を手放し、必要な時だけカレコのSUVを使っています。
結論:車にこだわる人はカーシェアリングは向かないけど、必要に応じて使う形が良い
デメリットを上げましたが、これは大したデメリットにならない、という人もいると思います。
車は、移動手段なので人が乗れればいい、とにかく車にお金をかけたくない、そういう家にカーシェアリングは向くのだと思います。
また、カーシェアリングの場合はわざわざ予約をしないとならないなど、ワンクッションがありますので手軽には乗れなくなります。
ウチなども週に2回程度しか使わないわけですから経済的にはカーシェアリングの方が良いとは思います。
それでも出かけたいときに車のキー一つ持てば、自宅からいつでも選んだ好きな車で出かけることができるというのは購入した車だからこそ、というところがあります。
どちらが良いかは不便さとお金のバランス次第だと思います。
車を維持すれば、普通車でも軽く毎月5万円以上はかかります。
車種によっては年間100万以上かかると思います。
そこに価値を見出すのであれば車を保有する方がよいと思いますが、ここ数年でカーシェアリングもだいぶ増えてきて、車種も増えました。
24時間いつでもスマホで予約したら乗れるわけですから、そこまで車にこだわっていない、もしくは週に1回も乗らないのであればカーシェアリングが良いです。
カーシェアリングも同じ場所に複数台置いてあったりし、使いたいときに使えるように考慮されているものもあります。
車を持つか、カーシェアリングにするか、ということをガチっと決めるのではなく、状況に応じて変更するという形が良いと思います。
例えば、今はお金を貯める時期なのでカーシェアリングにして、家族が増えたりして車を使う頻度が増えたので購入する、などいろいろと使い分ける形もあります。
カーシェアリングという形自体は私もこれからますます将来性のある形ですし、普及していってほしいと思います。
車を保有していても、普段乗らないようなRV系にしようとかできるのもカーシェアリングの良いところだと思っています。
ウチの場合は、車にこだわっている夫婦だったということもあり、結局その後、車を買いました。でも、車を購入してからも、カーシェアリングを気分転換で使用するということもありました。