オープンカー4人乗りの注意点

オープンカーは屋根がない分、気にしなければならない点があります。

実際に7年以上(2023年現在)にわたってオープンカーを使っている中で注意した方が良い点についてお伝えします。

オープンカー4人乗りの注意点

後ろの席の人も座るという前提でお話していきます。
屋根があくことで、普通の車なら気にならないようなことを気にしなければならないことがあります。

後ろの席に毛布は必須

真夏は積まなくても良いのですが、後部座席用に毛布はトランクに積んでおいた方が良いです。
走っていると、場所や気候によって急に寒くなってくるときがあります。

前席については、暖房の他シートヒーターなどがついているので寒さなどもあまり困ることはないです。
後部座席はエアコンがついていても、シートヒーターがなかったりと温度調節は難しいです。

もちろん、屋根を閉めれば良いのですが、春や秋の一番気持ちの良いときには開けて走ることが多いと思います。
なるべく開けて走りたいということもありますので、後部座席用に上着や毛布を入れておくことをお勧めします。

高速道路に乗る前に天気を見る

走行中に屋根を開け閉めできるとはいえ、風の影響を受けますので、走行中の開け閉めには制限速度があります。

車種によりますが、速くても時速50キロまでくらいです。
時速30キロ以下でないと開け閉めできない車種もあります。

そのため、高速道路に乗る前には天候を見て、急に雨が降ってこないかどうかを空を見るようにします。
雨が降りそうであれば、高速道路に乗る前に閉めるようにします。
tenki.jpなどの天気アプリで、雨の降雨状況を見ておくと安心です。

雨が降り始めたら高速道路では止まることはできませんので、天候が不安定な日は閉めておいた方が無難です。

首都高速などの場合は、ゆっくり走ることもできませんし、逃げ場もないので、仕方なく高速出口から出たこともあります。

風の音は窓の開け閉めで変わる

街乗りであれば、風の音で会話ができないということはほとんどありません。
高速道路においては会話は困難にはなりますが、それなりに会話もできます。
オープンカーを買う前は、高速道路では一切会話ができないと思っていました。

実は窓を開けると、たとえ屋根を閉めていても風の音で会話ができなくなります。
これは普通の屋根の開かない車でも同じだと思います。(すべての窓を全開した場合)

風の流れの設計は窓を閉めた状態で行っていることが予想されます。

そのため、高速道路で屋根を開けた状態でも会話はできますが、窓は閉めておいた方が良いです。

車重が重いので購入時にはエンジン出力の選択に注意

屋根の開かないモデルに比べて、オープンカーの車重は必ず重いはずです。
もちろん、フィアット500Cや、JEEPラングラーなどのようにフレームをそのまま活かしている車は別です。

オープンカーの車重がベースのクーペより重いのは、屋根を使わずにボディの剛性をあげるためです。

通常の屋根がある車は、モノコックボディと呼ばれる、ジャングルジムのように、居住空間全体を囲んだ構造になっています。
そのため、軽量化しながらも剛性をあげることができます。

ところがオープンカーは屋根がない分、シャーシでその分の安全性含めて稼がなければなりません。
金属の屋根がないから軽くなる、ということはありません。(その部分自体は軽いです)

今回、いくつか新車で購入できる車種を調べましたが、パワーウエイトレシオ(車重[kg]÷馬力[PS])が10kg/PS程度の車は、ちょっときついのではと思います。
具体的には、ベンツのC180やE200などです。
目安的には少なくとも10kg/PS以下のものの方が良いと思います。

ただ、このあたりは、その人の感覚によるものですので、実際に購入する前に試乗してみて十分な出力があるかどうかを確認された方が良いです。ベンツのC180は乗ってみてわかったのですが、実は街乗りで非力さは感じません。回転数の低いところ(つまり走り始め)にトルク(力強さ)を振っているようです。山道はコーナリングを楽しもうとか思わなければ問題ありません(笑)。

自宅駐車場は地下か屋根付きに保管

オープンカーは屋根が幌の場合も多いですが、その分、雨風には金属の屋根に比べれば弱いと思います。
もちろん、傷めば交換すれば良いのですが、街の専門店などで安くすましても20万円はします。(ディラーはその倍以上すると思います)

なるべく屋根を傷めないためにも屋根付きの駐車場か、もしくは地下の駐車場などにして雨風を防ぐようにした方が車が傷みにくいと思います。
これについては、オープンカーに限らないと思います。

太陽の光などで、プラスティックは劣化します。
年数が経った車のライトが黄ばんでいるのがありますが、あれも太陽の光の影響が大きいです。
それ以外にも車は多くの部品でできていますが各パイプ、ブッシュ類なども屋外に置いておくよりは、屋内の方が傷みにくいです。

もちろん、それが難しい場合もあると思いますので、幌にカバーをかけるという方法もあります。
車全体にカバーを付けても良いのですが、風が強い日には、かえってそれでボディに傷がついたり、また乗り降りする都度つけたり外したりするのは案外面倒です。
屋外の場合、駐車場の地面がアスファルトの方が、砂利などよりはまだ良いかと思います。

洗車機は賛否両論ありますが、普通に入れてます

車の取説に洗車機に入れても良いかどうかが載っている場合もあります。
私が使っている車の取説には洗車機でも問題ないと書かれていましたので、2週間に1度くらい洗車機に入れています。
購入したばかりの時は心配で、手洗い洗車でお願いしていたのですが、手洗い洗車は時間もお金もかかるので今はもうやめています。

洗車機に入れるようになって何年か経ちますが、それによって、キャンパストップが切れたりということはなさそうです。
もちろん、手洗いの方が傷みにくいのだろうとは思います。
また、洗車機によっては、幌型の屋根の車は禁止、と書かれてあるものもあります。
基本的には自己責任なのだと思います。

ひと昔前の車であれば、オープンカーの幌は雨漏りなどもあったそうですが、今は金属の屋根とそん色ないです。

屋根を閉めれば、屋根も何層にもなっていますので外の音もほとんど聞こえなくなります。
オープンカーは布だから外の音が入ってくるとか、そういうのも昔の話だと思います。

走行しながら屋根が開くタイプと開かないタイプがある

今回、新車のところでご案内した車は基本的にすべて走行中に屋根の開け閉めができるものだったと思います。
ただ、年式によっては、完全に止まっていないと開かない車種もあるようです。

走行中に開け閉めができないのはとても不便ですので、走行中に開け閉めができないモデルは避けた方が良いです。

実際、街乗りなどで開け閉めを行う時にも、信号で止まった時などに開け閉めを行います。
でも、開け閉めを行っている最中に信号が青になることも良くあります。
そのため、走行しながら開け閉めができないとそのまま止まっていなければならなくなります。

さすがにそれは迷惑になりますので、走行しながら開け閉めができる車が良いです。

基本、電動で開け閉めができますが、途中までは電動で、最後は手で閉める車もあります。

屋根を閉めると後ろが見にくい

屋根を開けているときには死角がなくて運転がしやすいです。

屋根を閉めるとクーペ形状ということもあり、多くの場合、後ろの窓が小さいことが多いです。

そのため、バックミラーで後ろを見るとしてもその視界が狭く感じることもあると思います。
ただ、運転しているときはそれほど気になることはありません。

後部座席のドリンクホルダーを確認する

2ドアが基本のオープンカーは、後部座席に二人分のドリンクホルダーがあるかどうかなども注意点ではあったりします。

車種によっては、ちゃんと二人分のドリンクホルダーがあるのですが、一つしかなかったり、前席用にしかない車もあります。
ファミリー用途で使う場合は、ドリンクホルダーがないと不便ですので、そのあたりも確認した方が良いです。

後付けのパーツも出ていたりするのですが、後部座席が狭いこともあり、きちんとつけられるものも少なかったりします。

ドライブレコーダーのリアカメラがリアウインドウにつけられない

車を駐車するためのバックモニターではなく、ドライブレコーダー用のリアカメラをつけられるかどうかは注意が必要です。
窓や屋根が格納されてしまいますので、普通の車のようにリアウインドウに取り付けることができません。

そのため、場所をうまく見つける必要があります。
後部座席のヘッドレストの後ろにつけるという方法もありますが、車の横転時に乗員を守るために飛び出る部分ですので、そこにつけるわけにもいきません。

車種によると思いますが、ドライブレコーダーのリアカメラは、カンタンなステーなどを付けて、リアウインドウのすぐそばに取り付ける形などの方法かもしれません。
その場合でもつけるスペースがあるかどうかなどもあります。
カメラの形状によりますが、さかさまになってしまうなどもあり得ますので、ドライブレコーダーが後付けの場合は取付の形状と取り付ける場所を確認した方が良いです。

室内はきれいにしておく

屋根を開けて都心を中心に走っていると、どうしても室内が排気ガスで汚れてきたりすることもあります。

室内は走りながら周りから見られます。

そういった意味でも、ある程度はきれいにしておいた方が良いと思います。

まとめ

実際、使っていて気になっている点などについて書きました。

それほど問題になることはないように思います。

風についてですが、屋根を開けていても面白いことに中のものが飛んでいくということは高速道路などでも一度もありません。
空気の流れが中で回るようにできているのだと思います。

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