車の購入費用は何千万円かかっても問題ない、という人はこのページは必要ないと思います。
私は残念ながらそんな余裕はありません。
どうやっていいものを安く購入し、安く維持するかについても試してきました。
二十歳から今まで新車2台(日産 シルビアK’s、TEANA)、中古5台(ベンツ2台、ポルシェ、BMW3台)を乗り継いできました。
結構、購入時に失敗したなと思うこともあります。(売却も注意が必要なのですが、それはまたの機会に)
それらを踏まえて、1000万円前後の高級車をどうやって安く購入し、なるべく安く維持するかについてお話します。
・中古ならばどの年式のものを購入すると良いのか
・年数によって、どの程度の修理費がかかるのか
・走行距離はどれくらいのものが良いのか
・中古ショップにはどんな違いがあるのか
・新車の方が良いのか
・整備はどうするのか
などについてもお話していきます。
オープンカー4人乗りを安く購入、維持する方法
フェラーリなどのようにリセールバリューが高い車ならば新車で購入するという方法もあると思います。
ただ、そうだとしても3000万や4000万を車にかけるのは、普通の人に手を出せる価格ではないので、今回はおいておきます。
中古の年式について
新しければ新しいほど、良いことは確かなのですが、価格もそれに応じて高くなります。
新車登録から、5年以内が一つの目安です。
新車の保証が切れたばかりの車は中古市場に出やすいです。
そのため、3年、4年落ちくらいは手に入れやすいです。
ただ、オープンカー4人乗りというとかなり台数が少なく、価格も下がりにくいというところはあります。
例え安くても、10年近く経った車はやめた方が良いです。
購入してから100万くらい修理費にかかるということは普通にあります。
前のオーナーがどの程度メンテナンスしていたかにもよります。
購入時に、整備記録を見せてもらうとどの程度整備していたかがわかります。
中古の走行距離について
年式と比例している部分もあります。
一般的な目安として10万キロを超えた車は修理費がかかります。
5年落ちの車なのに、距離が10万キロの車があったとしても、それは1年に2万キロですから恐らく高速道路で主に使われていたことが予想されます。
そのため、距離の割にはあまり傷んでいないこともありえます。
また、10万キロを超えた車はかなり安く手に入ります。法人の車などでかなりきっちり整備されていたのならば選択肢としてはあり得ます。
ただ、それだとしても自分がそこから乗る年数を考えて距離は選んだ方が良いです。
仮に5年、5万キロ乗るつもりならば6,7万キロまでの距離にしておいた方が良いことになります。
自分が使っているときに15万キロとかになるといろいろとガタも出そうですので。
修理費について
大体、年式が7,8年超えたあたりから修理が必要になることが多かったです。
安くするのであれば、直すのもディーラではなく、街の専門店に出す方が良いです。
都心の場合、BMWでもベンツでもポルシェでも街に専門店があります。
ボッシュの看板などを出していて、外車の修理専門店というところもあります。
修理専門店の場合、いつも自分が見かけるショップだったりすると、どんな車が入っているかを見ると、どういう車を専門にしているのかもわかります。
中古ショップの選び方
同じ車、同じくらいの年式や距離でもショップによって価格がだいぶ異なります。
価格は以下のような順位です。高い順に並べます。
一位 ディーラー系(認定中古車など)
二位 自社修理工場を持っている中古屋
三位 転売屋
ディーラー系
カーディーラが扱う中古車です。
BMWやベンツなどでも、「認定中古車」といった形で売っているものです。
この手のお店は高いは高いのですが、購入時に1年の保証をつけたりしてくれます。
そのため、壊れそうなところはあらかじめ部品等を変えてくれています。
その分、一番安い価格の35%増しくらいのイメージがあります。
多少多めに支払っても安心して使いたいという場合にオススメです。
保証がついていることなどもあるとすると、故障時には治してもらうことになります。
そのため、自宅から近い方が良いです。
自社修理工場を持っている中古車
店先に何十台か中古車を並べていることが多いです。
また、別の場所には整備工場を持っていて、ある程度のパーツ交換は行ってくれています。
そのため、短い期間ですが、1~3か月程度の保証を付けてくれている場合もあります。
ある程度予備交換してくれているので、買ってすぐに壊れるということはあまりないです。
この手のショップの場合は、車検などを頼むことができたり、修理を普通に出すときにも便利です。
ディーラよりも安く直してくれることが多いです。
近いのであれば、自分の車の専門店として使うこともできます。
転売屋(安いけど、落とし穴あり)
この名称で良いのかわかりませんが、オーナーから車を仕入れて、ほぼそのまま販売しているようなショップもあります。
この手のお店は小さく、個人や2,3人で行っているようなところもあります。
価格が一番安いのはこの手のショップではあります。
購入してすぐに壊れたりしても、保証もないということもあります。
安い反面、買ってしばらくは修理のオンパレードということもあります。
ただ、そこできっちり直せば、しばらくは大丈夫なのかと思います。
目安として10年落ちの車などであれば、BMWやベンツといった一般的な車ならば、100万円くらいかければ、大体主なところは直せると思います。
それであれば、購入時に本体に100万円追加して、年式が5年落ち以内にしたほうがよいです。
ただ、年式が3年落ちなどでまだ新しいのであれば、すぐに壊れるということもないと思います。
年式が新しい車を購入するのであればそういったお店で購入するという方法もあります。
一切の保証もついていない、もしくはついていても、修理費5万円まで、などとても保証とは言えない保証しかないことも多いので、こういう場合は別に近いショップで買う必要はないです。
故障するものだと割り切って、安く仕入れて、きっちり直す、もしくは新しい年式の車で保証を気にしない、という買い方になります。
気を付けなければならないのは、この手のお店の車のローンは通りやすく、ただ金利が高いということが多いのも特徴です。
平気で年利8%以上といったものもあります。
銀行などのマイカーローン金利は1%以下である時代にかなり暴利です。
その代わり、銀行などのローンは審査がそれなりに厳しいです。
車検、整備について
車検
ユーザー車検が一番安いです。
車好きであれば、自分で点検をすれば一番安上がりです。
車検場も慣れると1時間程度で終わります(本当に簡単です)。
ユーザー車検というのは、自分自身で車検場に車をもって行く方法です。
車検場というのは運輸局のことです。
それぞれの県に何か所かあります。
初めてでも、受付の人に教えてもらいながら行けばできます。
初心者の場合は、ハザードをたきながらお願いします、と言われたりします。
ただ、ボンネットの開け方と、ウインドウウォッシャーの出し方、ハイビームの方法は知らないと文句言われます(笑)。
私も、以前、妻にお願いしたときには、そういった機能は使わないので言われても困ってしまったようです。
ただ、その3点くらいかと思います。
それが困難な場合は、専門店で点検もしてもらい、エンジンオイルなど一式は変えてもらうようにします。
(専門店の場合、エンジンオイルの交換は2万円くらいでした)
ウチのBMW650だと何も変えなくてもディラーに出すと15万円などとられます。
でも、ユーザー車検の場合だと、
自賠責保険(24カ月) 21,550円
検査手数料 1,800円
重量税(1.5~2t) 32,800円
合計 56,150円
ですみます。
専門店でなくても、オートバックスなどのようなカー用品店であれば点検費用も安いので、エンジンオイルの交換含めて頼むのも安くすむと思います。
整備について
基本的に、車で警告灯が表示されたら専門店に持っていくという形です。
もしくは、エンジンオイルが下からにじんでいる、異音がする、という場合は専門店に持っていきます。
最近の車は警告灯通りでほぼ大丈夫ではないかと思っています。
新車の場合について
新車について
購入時から保証がついています。
一般的には3年とか、または6万キロの早く来た方、のような形です。
少し支払って2年延長すると5年保証ということもできます。
そのため、消耗品以外の故障についてはかかりません。
その点、修理費が高額になりやすい外車でもはじめからかかる費用を見込める点が良いです。
もっとも、買ってから3年で故障ということはあまりないですので、保証といっても使うことはないですね。
初期不良を治すのには必要なことがあります。
買ったばかりなのに、こういうところがおかしい、というのはたまにあります。
そういった時に直してもらえるのはいいとはいえますが、そういうのがあることが問題ではあります。
購入の仕方について(残価設定ローン)
現金一括は特にお伝えすることはないのと、ローンは金利について注意することがあります。
ただ、ディーラーで紹介されるものでも最近では3%以下の低金利のものもありますので、低金利であるならば良いかと思います。
ここで、一つお伝えするのは近年出てきた残価設定ローンについてです。
ディーラーに行くと紹介されるものに、残価設定ローンというものがあります。
例えば、新車で700万円の車でも、5年後には200万円の買取予想金額を提示されたとします。
そして、その500万についてのみ支払って、5年後に200万を支払って乗り続けるか、買い取ってもらうかを選ぶ形です。
ただ、残価設定といっても、その価格は保証されていないものですので注意が必要です。
走行距離や車の状態、その時の市場によります。
ローンの場合
その場合、500万円を5年ローンで支払うことになります。
5年後には、200万円を支払うか、もしくは新たにローンを組んで乗り続けるか、そのまま手放す(買い取ってもらってローンを清算)という形になります。
そうすると年間500万÷5=100万円を乗るために支払っているということになります。
その代わり故障などは保証で最初の3年間はカバーされますので修理費については気にせず乗ることができます。
現金購入の場合
基本は変わりません。金利の分、安くなるのですが、計算しやすくするために、金利を無視します。
700万円で購入し、5年後に手放したとして、200万円で買い取ってもらったとします。
そうすると結局、年間100万円を乗るために支払っていたことになります。
残価設定ローンは、一見、安く車を入手できるように見えますが、ディーラーにとってとくな仕組みです。
新車で売却することで利益を出して、ディーラーでメンテナンスすることで利益を出して、程度の良い車を5年後に安い価格で買い取り、それを売ることでさらに利益を出します。
やはりトクではないと思います。
ただ、高額な新車を安く入手する方法の一つではあります。
年式の新しい中古について
上の例と同じ車で中古で考えてみたいと思います。
新車で700万円というと、ベンツのC180のカブリオレなどになります。
大体、これが3年落ちになると、400万円で購入できます。
それであれば、そのまま400万円で済みます。
もちろん、修理費がかさんだら別ですが、3年落ちくらいであれば、そこから5年くらいならば故障はあまりしないと思います。
やはり、新車にするのは、新車に乗りたいという付加価値が+200万円くらいかかっていると見た方が良いと思います。
1年落ちの中古ですら、500万円で購入できます。1年経つだけで200万円安くなっていることになります。
そう考えると1,2年落ちくらいの方が一番お買い得かもしれません。
まだ、保証も残っているわけですし、そもそも故障しにくいはずです。
まとめ
以下の点に意識すると、車を安く購入し、維持することができます。
・年式は新しいもの(5年以内)を購入
・距離は6,7万キロ以下で
・現金で購入
・ローンならば銀行などの金利が1%以下のものなどを使用
・転売屋は安いけど注意(整備されていない、ローン金利が高い)
・車検はユーザー車検、もしくは専門店
実はこの記事を書くためには私の失敗談が入っています。
今まで中古でも5年以内にしていたのですが、
カブリオレは値段がなかなか下がらないこともあり、本体代を抑えるために9年落ちで安く購入しました。
ところが、そこから3年で100万円近く、修理費にかかっています。
それならば、初めから+100万円支払って、5年以内の年式のものを買っておいた方が良かったと思います。
また、型が古い分、エンジンの排気量も4800ccと大型のため維持費も高くなってしまっています。
現在の型であれば3000ccでターボなどで排気量も小さくなっています。
その失敗を踏まえてこの記事を書きました。