オープンカー4人乗りで新車で購入できる車種の詳細について
こちらのページにて、現時点(2020/10)にて国内ディーラー等で購入できる新車のリストを載せました。
13メーカーありましたが、3~4車種ずつくらい、それぞれの車について簡単に補足を加えていきたいと思います。
オープンカー4人乗りで新車で購入できる車種→フィアット他
①FIAT 500C②MINI COOPER③JEEP Wrangler④CHEVROLET CAMARO
最初に紹介するFIATとMINIは結構小型です。
JEEP Wranglerやシボレーカマロはそれなりに大きいです。
600万円前後で購入できて、大きくてカッコイイという意味ではお買い得かもしれません。
①フィアット 500C,500C TwinAir Lounge/FIAT 500C
特徴
500CでチンクエチェントCと500はイタリア語読みするようです。
フィアットは珍しいので、なかなかお目にかかることもないです。
2009年に発売されて以来、見ての通り、かわいい車です。エンジンも1.2リッターと900ccですから燃費も良いです。
一応、オープンカーに取り上げましたが、フレームを残して屋根だけが後ろにスライドしていき開くタイプになります。
そのため、屋根を開けても、普通のオープンカーのように全開とはなりません。
普通のオープンほど派手さはないので、そこが良いという方もいらっしゃいます。
その分、屋根全体がなくなる車種に比べてフレームの補強などがあまり必要ないでしょうからボディを軽く作れます。
車重も1030kg(500c)ですのでホンダのFITなんかと同じ重さです。
全長も3570mm(3.57m)ですので、軽自動車の3.4mより17cm長いくらいですので、かなりコンパクトです。
でも、全高(屋根までの高さ)は1505(1.5m)ありますのでオープンカーの車種の中では割と背は高い方ですので室内の天井までの距離はとれています。
そのため前席は見た目よりは広いです。
トランク
残念ながらトランクは182リットルですので、BMWの220iのカブリオレ(オープン)などのさらに半分です。
もともと小型なので、あらかじめ後部座席は席を倒せるようになっています。トランクもつながっています。
4人で使うというより、二人乗りで後部座席を倒して荷物を載せるようにしないと海外旅行に行くようなスーツケースは載せられないと思います。
燃費など
燃費も良いですし、小型でデザインに優れています。
狭い住宅地を走ることも多い国内の用途にも向いています。
燃費は500C(1.2)は19.4km/リットル、500C TwinAir Loungeは24.0km/リットル です。
価格も他のオープンカーに比べれば抑えられていると思います。
新車時の保証は3年または10万キロです。消耗品以外は故障しても無償で直してくれるものです。
イタリア車の歴史あるデザインで、
人生をアップテンポに楽しむ、そんな雰囲気が感じられます。
②MINI クーパー,クーパーS コンバーチブル/MINI Convertible
特徴
有名な車の一つだと思います。本来のイギリスのMINIは昔からおしゃれな人が乗っているイメージがあります。
現在のMINIはBMWのMINI(2001年~)なので、アニメなどで有名なあのミニとは違います。
逆にだからこそ、故障しにくくなり、故障しても修理が早くすむと思います。
全長は3835mm(約3.8m)ですので、FIAT500Cよりもう少し大きく、ホンダのFITが3995mm(約4.0m)より16cmほど短い感じです。
走りにはこだわってつくられています。
ゴーカートフィーリングと言われていますが、かなりクイックな動きをします。(ハンドルなどに遊びが少ないということです)
クーパーでもパワーウエイトレシオ(車重[kg]÷馬力[PS])が9.7kg/PSで、10を切ってますので物足りなさは感じないと思います。
クーパーSに至っては、7.1kg/PSです。192馬力で車重が1370kgですので、ひと昔前のスポーツカー並みです。
ただターボを使っていますので、回転数が低い(ゆっくり走っている)ところからトルク(力)があるタイプではありません。
全高は1415mm(約1.4m)で、2ドアクーペ的な高さで、室内が広いということはないです。
幅は1725mm(約1.7m)ですので、先ほどからあげているFITと同じくらいの小型車サイズです。
幌の形状が割と、台形なので後部座席もある程度は高さが確保されます。
ただ、どのオープンも言えることですが、後部座席の足を入れるスペースが狭いです。
トランク
仕方ないのですが、幌を開けた状態で160リットルです。閉めれば215リットルにはなりますが、どちらにしても相当な狭さです。
フィアット500C同様、後部座席を倒して、トランクスルーができますので、2人乗りとして使うのであれば問題は解消できます。
ただ、倒さなくてもトランクの口が広いので、後部座席を座席として使ったまま、小型のトランクであれば縦に入れて使うこともできるようです。
燃費など
ターボなのに、16.4km/リットルです。結構、良いと思います。
小さいはずなのですが、どうしても、元祖MINIと比べてしまうからかあまり小さいとは思えないです。
幅が1.7m超えているので3ナンバーになります。
また、BMWの故障率は国産ほどよくはないですが、私もBMWは3台乗ってきている感じだと年数が6,7年経たないとあまり故障はしないし、故障してもすぐに治るところが良いと思っています。
希少な車だと、直すのに時間がかかったり、修理費がかかったりします。
ただ、新車時の保証は3年ついています。距離は無制限です。もちろん、消耗品は別です。
ミニネタですが、この車はドリンクホルダーが後部座席に2つあるんです。車種によっては、前席も1個、後部座席も1個って、どう使うんだ、というカブリオレもあります。
ただ、エアコンが後部座席にはないです。
この車はデザインが良いだけでなく、走りにもこだわってつくられている車と言えます。
③ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L Sky One-Touch Power Top/JEEP Wrangler
Jeep® Wrangler Unlimited Sahara 2.0L Sky One-Touch™ Power Top(公式HPより)
特徴
ディーラーに試乗に行ったのですが、電動で屋根が開くモデル(スカイワンタッチ)は発売されている時とそうでない時があります。
2020年も限定発売され、2021年も限定発売されています。
ただ、ラングラーは全てのモデルの屋根が(手で外す場合)開きますので、開けた状態でのレビューも後半に載せます。
国内では2020年6月デビューです。アメリカの車です。
国内に入ってくるモデルは右ハンドルとのことです。
今回取り上げた車種の中で、唯一後部座席にもドアがあり5人乗りです。
これなら後ろの席も十分の広さもあります。
長距離でもなんの問題もないです。
全長も4870mm、幅も1895mmありますので、大きいです。
全高も1860mmと一般的な大人の身長より高いです。
ただ、オープンカーというか、FIAT 500C同様、屋根の幌が後ろの席までスライドしていくタイプです。
少し違うのは後部座席のさらに後ろの部分の側面(リアクォーターウインドウ)が外せます。
外した窓は後部にしまえるようになっています。
そのため、かなりオープンチックになる車です。
JEEPというと排気量が大きそうですが、これは1995cc(約2リットル)しかありません。
でも、ターボを使って馬力は272PSあります。
車重は見た目ほどはありません。1950kgです。
約2tのボディでパワーウエイトレシオは7.1kg/PSですから必要十分な力はあります。
3.6リッターモデルは馬力も284PSということでしたが、坂道を運転しても車重の重さは全く感じませんでした。
低い回転数から太いトルクを発生します。
燃料もハイオクの必要がなく、レギュラーガソリンですみます。
電動で開くモデルでなくても、ラングラーは運転席と助手席は簡単に屋根が外すことができます。
後部座席の屋根も全部外せますがは70kgあり、かなり外すのは大変です。下の写真は全て外した状態です。
オープンカー(?)の中では、とにかく見晴らしがよいです。
背が高いので運転しやすい気もします。
妻が運転している写真もアップしておきます。(とても楽しかったとのことです)
屋根が開くとはいえ、フレームがありますので、普通のオープンカーとは少し雰囲気は違いました。
ハンドルはBMWに比べると軽すぎますが、JEEPの味付けなのでしょうか。
内装も高級車ということは全くないですが、必要最低限のものがあるという感じです。
この外観のデザインはなかなか良いと思います。
当然ですが、後部座席も十分の広さがあります。
中も広くて、上も開くというオープンカーの狭いという欠点をなくした一つの解だといえます。
トランク
定員乗車時で1200リットルあります。
この手の車はみんなそうですが、後部座席を倒すこともできます。
文句なしですね。この大きさはオープンカーの容量ではないです。
燃費など
JC08モードの場合、カタログスペックからすると11.5km/リットル走るそうです。
そうすると、実際はリッター7~8kmくらいでしょうか。
割と良い方だとは思います。
この次に載せているカマロと同価格帯の620万円というのは良いですね。
新車の保証は3年(6万キロまで)です。
アメ車ではありますので、故障が気になります。保証期間中は良いですが、数年経つとそれなりにかかると思います。
詳細は省きますが、実際、J.D Powerの調査でもJEEPの故障率はBMWなどよりも高いようです。
ただ、ディラーの方に聞くと、扱っている車を比較するとBMWなどよりは故障は少ないです、とは言われていました。
また修理費はBMWやベンツなども安く済みます、ということです。
④シボレー カマロ コンバーチブル/CHEVROLET CAMARO
特徴
まさにアメ車(アメリカの車)です。左ハンドルしか発売されていません。
だいぶ小型になったようです。
映画トランスフォーマーに出てくる車ですね。
このイカツイデザインは独特です。個人的には結構好きです。
小型になったとはいえ、幅は1900mmですので大きいです。
排気量が1998ccしかないのに、ターボで275PS出せています。
重そうに見えますが、車重は1680kgで抑えられています。
パワーウエイトレシオ(車重÷馬力)が6.1kg/PSですから特に遅いとは感じないと思います。
設計としては維持費重視なのかなと思いました。
現行モデルであれば時速48km以下であれば走行中でも開閉できます。
ただ、2011年頃のモデルは停止中しか開閉できなかったと思います。
トランク
本国仕様では、もともとの単位が違うのですが、リットルに直すと約207リットルです。幌を開ける場合はついたてを立てないといけないので、さらに小さくなります。
全長が4785mm(約4.8m)ある割にはトランクが小さいです。
後部座席も倒してスルーにはできないようです。
燃費など
カマロとは思えないくらい良い燃費です。
25mpgです。mpgはマイル/ガロンなので、これを日本風にすると約10.6km/リットルになります。
JC08モードではなく米国EPA複合モードですので、0.75で割ると、JC08モードに近くなりますね。
10.6/0.75=約14.1km/リットル
ということになります。もっとも米国EPA複合モードの方が実際の数値に近いといいます。
どちらにしても車重が軽いこともあり、良い燃費であることは間違いないです。
この排気量でこの車重ならば国産車の維持費とあまり変わらないように思います。
故障についても、新車で購入した場合は3年または6万キロの保証があります。
ただ、それを超えての場合などは故障した際に修理費が発生します。
国産車より故障頻度は高いと聞いていますので、年数が経つとそれなりにかかりそうです。
左ハンドルしかない、というのは珍しいように思います。
トランクの小ささからするとファミリー用途は厳しいのかもしれません。
こんなカッコイイ車が600万円くらいで新車で購入できるのは魅力的だと思います。
まとめ
まずは4つのメーカーについて載せてみました。
この4車種はオープンカーの中では割と安価なモデルだと思います。
後部座席がゆったりしている、荷物も積める、というところではJEEPラングラーはファミリー用途に持ってこいかもしれません。
新車で購入する場合は新車保証がついていますので、3年間は少なくとも故障の費用については気にしなくても良いと思います。
また、それ以降の延長保証についてもできる部分もあるようです。
あとはどの程度乗るかですね。
ここで紹介した車のリセールバリュー(乗ったあと売ったときの再販価値)はなかなか望めないようにも思いますので、長く乗った方がトクといえばトクかもしれません。
読んでいただいた方のご参考になればと思います。