オープンカー4人乗りで新車で購入できる車種の第4弾です。
新車で購入することのできる全体のリストはこちらになります。
だんだん、マニアックな車になってきました。
もともとオープンカー自体、滅多に見ないのに、さらにあまり見かけることのない車たちです。
とはいえ、911は比較的見かけますね。
今回は次の3車種について走りや使い勝手などについてお話します。
オープンカー4人乗りで新車で購入できる車種→レクサス他
⑪LEXUS LC500⑫Porsche 911⑬Maserati GranCabrio
LC500コンバーチブルは数少ない、日本車でのオープンカー4人乗りです。
数少ないどころか、現時点では海外用のインフィニティなどを除けば皆無ではないでしょうか。
LEXUSのLC500自体は2017年に発売され、コンバーチブルはそれより約3年遅れて2020年の6月です。
まずはLC500のクーペ自体を完成させる、ということが一番の目標だったようです。
クーペの発売された2017年にトヨタ社内でカブリオレの開発が決まりました。
そういった背景があり、少し遅れての発売だったようです。
ポルシェ911Carrera カブリオレはこれまで紹介してきた、FR(フロントにエンジンがあり、リヤ駆動)とは異なり、RRというものになります。
リヤエンジン、リヤ駆動ということで、エンジンが後ろにあるモデルです。
現在では非常に珍しい配置です。
マセラティと言えば、三叉の矛(ほこ)のマークの車です。
イタリア車です。少し前(10年前)にはほとんど見ることがありませんでしたが、最近は少し見かけるようになってきました。
もともとは希少性を売りに作られていたところもありますが、近年では車種も増え、ある程度は増産しているようです。
レクサス LC500 コンバーチブル/LEXUS LC500 Convertible
特徴
現時点でLEXUS唯一のオープンカー。
オープンにしても、クローズにしても美しいデザインを目指して作られました。
屋根を開けた状態でも、室内も外から見られることを意識してデザインされています。
オープンカーは乗っているとわかりますが、注目を浴びやすいという特徴もあります。
排気量は4968ccで、出力は477PS
V8大排気量のノンターボですのでクイックなアクセルレスポンスになります。
低いエンジンの回転数から良い加速をしてくれます。
最近は、排気量を下げてターボを付ける形が多いですが、そうしないのは少し前の2010年頃のBMW650と同じパターンです。
V8は音が独特で、サウンド含めて走って楽しいというところがあります。
開発者もエンジンノイズではなく、エンジンサウンドだとお話されていました。
パワーウエイトレシオは、車重2050kg÷馬力477PS=4.3kg/PS
5kg/PSを切りますから車重が2tあっても気持ちよく走れます。
時速50km以下であれば幌の開け閉めができます。
15秒で開けられますので、これは短いと思います。
トランク
トランクの容量は149リットルとハイブリットの172リットルより小さいです。
全長が4770mmですので大型とまでは言えませんが小さくはないのですが、デザインのためにトランクは犠牲になったのかなとも思います。
ただ、トランクの口は割と大きく開きます。ゴルフバッグ一つ入るようです。
30リットルクラスのスーツケースであれば2つ入ります。
燃費など
WLTC(郊外モード)で8.5km/リットルです。
これは普通の5リッタークラスの燃費ですね。
価格は1500万円~です。
対抗馬は、BMW840や、ベンツS560のカブリオレになるのかなと思います。
価格はベンツのBMWの間というところです。
新車の保証が5年(10万キロ以内)とのことですので、他社より長いです。
やはり国産車はそれだけ壊れにくいということなのかと思います。
ポルシェ 911 カレラカブリオレ/Porsche 911 Carrera Cabriolet
特徴
4人乗りですが、これは後部座席は相当厳しい4人乗りな気がします。
子どものいるファミリー用途で使うのは無理だと思います。
ポルシェの足回りもとても固く、以前乗っていたときには幼稚園の娘が「あ~あ~」と扇風機に声を後ろからあてると声が変わるのと同じように、振動で声が変わるので楽しんでいたくらいです。
幼稚園児の基準はわかりませんが、BMWよりポルシェを気に入っていましたね。小さくてかわいいということらしいです。
全長は4519mmしかなく、RR(リヤエンジン、リヤ駆動)ですのでトランクの大きさも期待できません。
排気量は2981ccで、385PSと十分ではあります。
最高速度は293km/hと書かれているくらいで、ピュアスポーツカーです。
1575kgですので、パワーウエイトレシオは1575kg÷385PS=4.1kg/PS
相当あります。
これより馬力があるモデルもあります。
トランク
後ろはエンジンですので、前にあります。132リットルです。
基本、スーツケースなどは後部座席を倒して入れるしかなさそうです。
燃費など
この車に燃費など気にしなくて良いような気すらしますが、3リッターで車重も軽いですからそんなに悪くもなさそうです。
新欧州サイクル(NEDC)で9.2リットル/100kmです。
逆に割ると10.9km/リットルになります。
ピュアスポーツカーとしてみると割と良い数値に思います。
新車の保証は3年(距離無制限)ですので、他のドイツ車と同じ感じです。
6,7年、年数が経つと故障が目立つ気がします。
走りに関しては文句はない車です。
ただ、カーオーディオなどは純正のままではとても聴けたものでない、ということがあります。
(音質は人の感覚によります)
車での音質もこだわるのであればオプション等でスピーカー等変えた方が良いと思います。
中古で購入する場合は、後からスピーカーを変えたりすると専用パーツになるので、結構、お金かかります。
しかし、劇的に音質は向上します。
価格は1623万円~となっています。
マセラティ グランカブリオ/Maserati GranCabrio
Toby ParsonsによるPixabayからの画像
特徴
現時点(2020/10)では、新車の受付は行っていないようですので、在庫があれば、という形のようです。
2010年デビューですので、結構出てから経ちますね。
エンジンはフェラーリ製です。そのため、独特の少し高めの音がします。
大きいです。全長は4910mmなのですが、ホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの長さ)2940mmあります。
これなら、4人乗りでも使えると思います。
世界人口の62.5%は後部座席でも快適に座れるようにしているそうです。
競合他社は52~54%とのことで、身長が174cmまでであれば快適に座れます。
ピュアスポーツカーでありながら、後部座席もきちんと座れることをうたう車は珍しいです。
ファミリー用途に使える数少ない車種ですね。
デビュー当時のモデルで時速30km以下で幌の開け閉めができましたので、今のモデルでも同じなのかなと思います。
屋根を開けるのに28秒なので、少し長めかなと思います。
排気量は4691ccで出力は460PS、
パワーウエイトレシオは、2070kg÷460PS=4.5kg/PS
十分です。
4人が快適に乗れるオープンカーでありながらスポーツカー。
トランク
173リットルです。これは意外と小さいですね。
この点だけ、ウィークポイントかもしれません。
それでもゴルフバッグは積めるようです。
燃費など
ヨーロッパ複合サイクルで14.5リットル/100km
変換すると、6.9km/リットル
仕方ないですね。車重が2tあり、4.7リットルエンジンですから。
価格は2215万円~です。
故障については、イタリア車ということもあり、以前は悪評があったようですが、最近は割と良くなったと聞きます。
新車保証は3年間です。
他社同様、延長保証はあります。
まとめ
レクサスは大して燃費良くないなぁと思ったのですが、マセラティと比べるとやはり良いのですね。
LC500は安いとは思っていませんでしたが、保証期間や他の競合と比べるとやはり良いものを安く作ることができているように思います。
1990年代中ごろ、国産車のスポーツカーが多く出ていました。
そのころ、ある友人が「日本車が一番安くスポーツカーを買える」と言っていましたが、今でもそういう側面はあるのかもしれません。