オープンカーは、趣味の車だと思われていると思います。
ウチの家庭(妻と娘の3人家族)ではオープンカー4人乗り(BMW 650)をファミリーカーとして5年以上使っています。
家族(や仲間)で乗るから楽しくなる乗り物で、ファミリーカーとしても使えるということの実体験をお伝えします。
そもそも4人乗りオープンカーの車種はそれほど多くないですので、どんな車種があるのか知りたい方は、こちらに一覧のリストをまとめていますのでそちらをご参照ください。
また、メリットとディメリット、オススメ車種(中古、新車)についてもご紹介します。
車の用語を使っているところもありますので、どういう意味なのか補足の記事をこちらに書きました。
オープンカーは、世の中にあまり良さが伝わっていないけど買うと生活が楽しくなるものの紹介になります。
オープンカー4人乗りのおすすめ理由、おすすめ車種や維持費など(まとめ)
実は、一般的に思われているほど使いにくいことはないです。
それよりも、屋根がオープンになることのメリットが断然大きいということをお伝えします。
オープンカーは新車だと高くなりがちです。中古ならば安く、いろいろな車種から選ぶことができます。
国産車を買う価格でも手に入るオープンカー4人乗りはどういったものがあるかについてもご紹介していきます。
メリット
見える景色が違う、移動がイベントになる
家族や仲間で乗るからオープンカーが良いです。
私が一人で乗るならオープンカーは買わないです。
メリットについて、詳しくはこちらの記事に載せます。
東京タワーのある芝公園や渋谷などの都心を走れば景色がきれいですよね。
天井がないから、どこでもが撮影スポットになります。
そうすると、小学生の娘はスマホを取り出して写真を撮ってます。
先日、渋谷からの帰り道に娘が「今日は風を感じたいから、上開けてね」と。
小学生の「風を感じたい」ってなんだそりゃと思いますが(笑)。
ドライブで自然のあるところ、海や山に行きますよね。
山でサルが出てきたりすると「逃げろ逃げろ」となります。
サルだって、わざわざ車に飛び乗らないと思いますが、1mの近距離にいたりしますから。
近くに見えるんです。屋根がないと。
家族用として使うからこそ、どこに行ってもイベントになるんです。
ただの移動がイベント盛りだくさんの移動になる、これがファミリーカーをオープンカーに使う最大のメリットです。
車酔いしにくくなる
実は、妻が車酔いしやすい体質です。ところが、オープンカーの方が車酔いしにくいようです。閉じられた空間よりは良いのかもしれません。ただ、酔う時は酔うので、酔いにくい、というところです。
死角が少ないので運転しやすい
屋根が開いていると死角(運転席から見えない場所)は減ります。そのため、開けているときの運転はしやすくなります。
ただ、オープンカーの多くが後ろの窓は小さいことが多いので、屋根を閉めると後ろは見にくくなります。
デメリット
後ろの席の人は乗り降りがしずらい
オープンカー4人乗りは基本2ドアですよね。
2ドアということは、後ろの人が下りる時に、前の座席を倒さないとならないです。
それと、後ろの席の場合、屋根を開けていれば気になりませんが、閉めていると席の狭さを感じます。
座席の広さについてはこちらの記事でお話しています。
高速道路で雨が降ってくると笑える
車種によるのですが、時速40キロとか時速50キロ以下にしないと、屋根の開け閉めができないようになっています。
(ボタン一つで操作できるようになっています。車種によっては、完全に停止していないと開け閉めができないものもあります)
一般道路ならば信号で止まったときなどのタイミングで開け閉めできます。
ところが、高速道路で屋根を開けた状態のときに、いきなり土砂降りの雨が降ったりすると閉めたくても閉められないです。
そんな時は高速道路を降りるか、もしくはハザードをつけるなりして車を左に寄せて時速50キロ以下にして屋根を閉めるしかないです。
雨が降りそうなときには、高速道路に乗る前に屋根を閉めることが多いです。
デメリットについてはこちらの記事にまとめました。
何を買えば良いのか
屋根は布(ソフトトップ)のタイプがおすすめ
オープンカーといっても、屋根に2種類あります。
メタルトップはオススメしません。メタルトップというのは屋根が布ではなく、金属のモノのタイプです。
実は、この金属のタイプの屋根は収納スペースをとります。そのため、屋根を開くと、トランクの大部分を使ってしまうんです。
このメタルトップについてはこちらの記事に詳しく書きました。
また、ソフトトップについてはこちらの記事に詳しく書いております。
海外旅行に行くときなどに空港まで車で行く場合、トランクに大型のスーツケースが入らないと困りますよね。
ハードトップのオープンカーは、それが結構入らなくなってしまうこともあり得ます。
なので、布の屋根の方がおすすめです。
ちなみに、布だと外の温度の影響を受けそうですが、そういうことは全くありません。
また、閉めていると全く外の音は入ってきませんので、ハードトップとそん色はないです。
20年位前に布の屋根のオープンカーで、カーナビを盗まれたなんていうニュースを見たことがあります。今時ナビは埋め込まれていますので、盗まれることなんてそもそもないと思います。本当に貴重品が入っているならハードトップだって窓ガラス割れば盗めますからね。
オープンカーは屋根を収納したときと、屋根を閉めたときでトランクの大きさが変わりますので、購入前には用途的に十分かどうか見るということも確認しておいたほうが良いです。
オススメの具体的な車種(350万くらいだすと、かなり程度の良いものがある)
国産車だと、現行のオープンカー4人乗りはほぼないです(2020/9現在)。レクサスのLC500のカブリオレとか、海外のみ販売のインフィニティとかあるはありますが、国内の市場にはほぼないかと思います。昔は、レクサスから他にも小型なものが出ていました。あと、その前はトヨタのソアラや日産のマーチの親戚もありましたね。
そんなわけで、海外メーカーになります。
新車は高いですが、国産車とあまり変わらない価格で購入できる、350万程度から中古は結構ありますので、そのあたりをご紹介します。
価格は2020/9でカーセンサーで調べたざっくりの本体価格ですので、上下すると思います。
ここで載せたものよりも年式を古くすれば安くはなりますが、修理の維持費が高くなるので載せませんでした。
載せた条件は以下の通りです。
・屋根がソフトトップ(トランクの大きさ確保のため)
・中古でだいたい5年以内(2014~)
中古編
BMW
6シリーズ カブリオレ 640i or 650i/全長 4895mm(2016年モデル) 350万円から
もともとが1200万円以上の車ですのでどこから見ても高級車です。
それが、400万円以下で購入できるのはとてもお買い得です。
現在(2020/10)は、8シリーズのカブリオレが出たこともあり、6シリーズのカブリオレは生産されていません。
BMWのオープンカーについてはこちらの記事に詳しく載せております。
メルセデスベンツ
Cクラス カブリオレ C180/全長 4705mm(2016年モデル)350万円から
Cクラスというと、小さいというイメージもありますが、フロントのデザインが洗練されており、とても小型のベンツには見えません。
実際、4.7mありますので、席が特に狭いということもないです。(この写真はC400です)
こちらのページにメルセデスベンツについてもう少し詳しく書いております。
Eクラス カブリオレ E250/全長 4710mm(2014年モデル)300万円から(写真はE350です)
CクラスよりEクラスの方が上のクラスなのですが、年式が新しいのでCクラスの方が高くなっています。価格は走行距離などによっても異なります。
現行のEクラスは全長も4845mmあり、Cクラスよりも大きいのです。今回ご紹介のE250は一つ前の型になり、Cクラスのクーペをベースに作られたものです。
こちらのページにメルセデスベンツについてもう少し詳しく書いております。
アウディ
A5 カブリオレ/全長 4645mm(2016年モデル)340万円から
写真は2019年の資料からもってきています。2020/10現在、ディーラーのラインナップには載っていませんでした。
このモデルの男性が少し小さいから大きく見えますが、A5カブリオレ自体はサイズ的には小さい部類です。
シボレー
カマロコンバーチブル/全長 4840mm(2014年モデル)350万円から
左ハンドルしか販売されていません。写真は2016年モデルです。
こちらのページにトランクのサイズ等、もう少し詳しく載せております。
レンジローバー
ランドローバー レンジローバーイヴォークコンバーチブル/全長 4385mm(2017年モデル)500万円から
SUVでオープンカーというのはとても珍しいのですが、現在は新車での購入はできないようです。あまりお買い得な感じはしませんので、中古でもおすすめはあまりしません。ただ、SUVというのは珍しいので載せておきます。
フォルクスワーゲン
ザ・ビートル・カブリオレ/全長 4270mm(2016年モデル)250万円から
写真は最終モデルです。今は新車では販売されていません。中は案外広いし、デザインとしてかわいいので女性好みかもしれません。
新車編
現在(2020/9)新車で購入できる車種について
詳しくはこちらのページに載せております。
ここでは、一部の車種のみ簡単にご紹介します。
1000万円以下で購入できるものを中心に載せました。
ここに載せている型式以外にも、他にもエンジンの形式が異なるものなどもあります。
実際、ディーラーで話を聞くとわかりますが、日本に入ってきているオープンカーの種類はかなり少ないので色など自由になんでも選べるということはないようです。
BMW
2シリーズ カブリオレ 220i/全長 4440mm/トランク 280-335リットル/631万円から
8シリーズ カブリオレ 840i/全長 4855mm/トランク 280-350リットル(参考)/1292万円から
※4シリーズのカブリオレはハードトップのため、載せておりません。
8シリーズは1000万円越えてますのでご参考です。
メルセデスベンツ
Cクラス カブリオレ C180/全長 4700mm/トランク 285-360リットル/667万円から(写真はC400)
Eクラス カブリオレ E200/全長 4826mm/トランク 285-360リットル/770万円から
※Sクラスのカブリオレは2000万クラスなので、載せませんでした。
シボレー
カマロコンバーチブル/全長 4785mm/630万円から
排気量と自動車税について
カブリオレ(オープンカー)は、金属の屋根がない分、補強しないとボディ剛性落ちます。そのため、ボディ剛性を高めるために、通常のハードトップのモデルよりも車重が大きくなります。そうすると、排気量が大きいものが多いため、自動車税などの維持費が高くなることもあります。
もし、速さにこだわらないのならば、排気量は小さいもので良いと思います。基本的に排気量が大きい方が、馬力もトルクもありますので「速く」走ることができます。
自動車税について(5月のGW明けに請求が来るものです)
1501~2000cc 39,500円
2001~2500cc 45,000円
2501~3000cc 51,000円
3001~3500cc 58,000円
3501~4000cc 66,500円
4001~4500cc 76,500円
4500~6000cc 88,000円
ただ、「速さ」にこだわる人にとっては、ある程度馬力がないと、カブリオレの場合は気持ちよく走れないので試乗をお勧めします。
維持費について
国産車しか今まで乗っていない人であれば、外車というだけで維持費が高くなるのではないか、と思っている方もいるかもしれません。
私も二十歳から国産車は10年くらい(日産2台)乗ったことがあります。
そのあとの15年は外車(BMW,ベンツ,ポルシェ)ですが、お店を選べばそれほど維持費は安く抑えることができます。
お店を選ぶというのは、修理やメンテナンスで極力ディーラーを使用しないということです。
BMW、ベンツ、ポルシェなどであれば専門店が街に結構あります。
以前、ディーラーでの修理は100万円近い金額の見積もりをもらったのですが、街の専門店で直してもらったら20万円程度ですんだこともあります。
もちろん、ディーラーの工賃は街の専門店よりも高いのですが、予防修理もやってくれているというところもあって高い部分もあります。
基本的に最近の車は、どこか悪くなってきたら警告灯が出ますので、それが出たら直すという形で維持すれば、国産車と比べても極端に維持費が高いということはないです。
それでも感覚的には1.5倍くらいはかかっているイメージです。
年数が10年近くになると、それなりに修理費(交換等)がかかります。BMWなどだと毎年10万円~20万円くらいは見ておいた方が良いと思います。そのため中古車の場合は、購入時には5年落ち以内にしておいた方が無難です。
維持費を安くするには自分でできることは自分でやってしまうことです。交換が必要な場合はネットでのバッテリーの購入をお勧めします。私も自分でネットで安く購入して、古いバッテリーはオートバックスなどでタダで処分してもらっています。
(車種によってバッテリーの種類が異なりますので購入前に詳細を確認してください。本来、容量の違いしかなかったのですが、最近ではアイドリングストップの機能がついている車の場合はそれ専用のものにする必要があります。)
適した時期
オープンカーに最適の時期や時間というものがあります。
夏の夜(ベストです)
秋(昼間も夜も楽しめます)
春(桜並木は最高です)
この3つがオープンカーを楽しめる時期になります。絶対に開けないのが夏の昼間です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オープンカーは家族や、仲間達と乗ると楽しい車です。
最近では特に購入しなくても、カーシェアリングやレンタカーなどの方法でも乗ることもできます。
こちらの記事にカーシェアリングやレンタカーの車種について調べました。
そうすると、普段はボックス型の車で乗っていて、どこかに家族や仲間と遊びに行くときにオープンカーを使うという方法もあると思います。
私の身の回りでも、誰もオープンカーを家族用の車として使っている人を見ませんが、こんなに楽しい車はないので、ウチは今後もずっとオープンカーを買い続けると思います。
是非、この楽しさを体験していない方は家族や仲間と一緒に体験してみてください。